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被せ物の噛み合わせが痛いのはなぜ?

皆さん、こんにちは。江南市布袋のつかもと歯科です。
むし歯治療や根管治療のあと、被せ物を装着したら「噛むと痛い」「違和感がある」と感じたことはありませんか?せっかく治療を終えてきれいな被せ物を入れたのに、痛みが残ると不安になりますよね。被せ物は噛み合わせが適切でないと、歯や歯茎に過剰な負担をかけ、さまざまなトラブルを引き起こします。今回は被せ物による噛み合わせの痛みの原因、放置するリスク、そして改善方法について詳しく解説します。

被せ物の噛み合わせが痛い理由

被せ物の痛みは、単に「歯が悪いから」ではなく、噛み合わせがズレていることが大きな原因です。具体的には次のような理由があります。

● 噛み合わせが高い

被せ物は装着後に細かい調整を行いますが、高さがわずかに高いだけでも、噛み合わせ時に強い力が集中し、痛みを感じやすくなります。特に奥歯は噛む力が強いため、高さのわずかなズレでも大きな違和感につながります。

● 神経が過敏になっている

神経を取った歯でも周囲の歯茎や歯根膜(歯の周囲の靭帯)は生きており、噛み合わせの圧力に敏感に反応します。また、被せ物が合わないと、噛むたびに周囲組織に過剰な刺激が加わり、鈍い痛みや圧痛を引き起こします。

● 周囲の歯の移動

被せ物を入れる間に周囲の歯がわずかに動き、当初の設計と噛み合わせがズレる場合があります。このズレによって、一部の歯に偏った負担がかかると痛みを生じます。

こうした原因は、精密な調整によって解消できることが多いですが、放置してしまうと深刻な問題に発展することがあります。

悪い噛み合わせを放置するとどうなる?

被せ物の噛み合わせが悪い状態を放置すると、以下のような問題が起こりやすくなります。

● 歯や被せ物の破損

局所的に過剰な力がかかると、天然歯や被せ物に微小な亀裂が入り、最悪の場合、破折や脱離を引き起こします。

● 顎関節症のリスク

噛み合わせの不調は顎関節に負担をかけ、開口時の違和感、関節の痛み、頭痛、肩こりといった顎関節症の原因になります。

● 歯周病や歯茎の炎症

悪い噛み合わせは一部の歯茎や歯周組織に負担をかけ、歯周病の進行を早めることがあります。歯茎が腫れる、出血しやすくなるといった症状が見られる場合は要注意です。

こうしたトラブルは、患者さん自身では気づきにくい場合が多いため、早めの歯科受診が大切です。

被せ物の噛み合わせを改善する方法

では、噛み合わせの痛みを解消するために、どのような対応があるのでしょうか。

● 歯科医院での調整

被せ物の高さや噛み合わせの接触点を細かく調整し、力が均等に分散するようにします。多くの場合、専用の咬合紙でチェックし、必要に応じて少しずつ削ることで適正化します。調整は痛みが完全になくなるまで何度か行うこともあります。

● 被せ物の再製作

調整だけでは解決できない場合、被せ物自体の形態や適合が原因となっていることがあります。この場合、新しい被せ物を作り直すことで根本的な改善を図ります。最近はデジタル機器による精密な型取りや設計も行われ、精度の高い補綴物が作成できます。

● 周囲の噛み合わせの全体調整

被せ物だけではなく、周囲の歯全体の噛み合わせバランスが崩れている場合は、全体的な咬合調整や矯正治療が必要になることもあります。特に長期間にわたる噛み合わせの不調は、専門的な治療が必要です。

患者さんご自身では「とりあえず慣れるまで我慢しよう」と思われがちですが、痛みや違和感は体からの重要なサインです。我慢せず、早めに歯科医師に相談してください。

まとめ

被せ物の噛み合わせが痛いのは、単なる違和感ではなく、歯や歯茎、顎関節に負担がかかっているサインです。放置することで被せ物や歯の破損、顎関節症、歯周病といったトラブルを引き起こしかねません。痛みや違和感を覚えたときは、自己判断せずに歯科医院で調整を受けましょう。江南市布袋のつかもと歯科では、患者さん一人ひとりの噛み合わせに合わせた精密な調整を行っています。お悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

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