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子どもにフッ素塗布しても大丈夫?

フッ素は、歯に良い効果をもたらす有益な物質ですが、身体に良いわけではありません。実際、フッ素を大量に摂取すると急性中毒を起こすことがあります。そこで気になるのが歯科医院で取り扱っている高濃度のフッ素ジェルですね。いわゆるフッ素塗布で使用する薬剤には、市販の歯磨き粉の6倍程度の濃度でフッ素が配合されています。それを小さな子どもに使用して問題はないのか。今回はそんなフッ素塗布に関する疑問にお答えします。

フッ素塗布は小さな子どもにも安全に使用できます

結論から言うと、歯科医院のフッ素塗布は幼児や小学生に対して使っても何ら問題はありません。それは以下のような理由があるからです。

フッ素は大量に飲み込まなければ問題ない

冒頭で述べたフッ素の急性中毒というのは、フッ素を大量に飲み込んだ場合に発症するものなので、歯の表面にジェルを塗布しただけでは起こり得ません。もちろん、ジェルから流れ出たフッ素の一部を唾液と一緒に飲み込んでしまうことはありますが、その程度で健康被害が生じることもないのです。

フッ素塗布を行えるのは専門家だけ

患者さんに対してフッ素塗布を行えるのは、基本的に歯科医師と歯科衛生士だけです。どちらも国家資格を持った専門家であり、お口の使用する薬剤の危険性などは熟知しています。万が一、危険な事態が発生したとしても迅速に対処することが可能です。ちなみに、市販の歯磨き粉には1,500ppmまでのフッ素しか配合することが許されておりませんが、それは安全性を考慮してのことです。専門家が行うフッ素塗布では、その6倍の濃度となる9,000ppmのフッ化物ジェルを使用できるようになっています。

子どもにこそフッ素を使用すべき理由

フッ素には、歯を強く、成熟させる作用が期待できます。それは歯の再石灰化作用を促進することと、フルオロアパタイトという特別な構造を作り上げる作用によってもたらされる効果です。この効果は大人にも当然、有効なのですが、歯質が未成熟な乳歯や生えたばかりの永久歯には、より一層、高い効果が見込めます。フッ素がやわらかい歯質を硬くし、虫歯菌に負けない強い歯を作ってくれるのです。

フッ素塗布はどうすれば受けられる?

フッ素塗布は、定期検診・メンテナンスの際に受けることができます。親御さまだけでなく、お子さまも1~3ヵ月に1回、当院までお越しいただければ、お口の中の検査やクリーニング、ブラッシング指導などと併せて、フッ素塗布も実施いたします。高濃度のフッ素ジェルで歯を強くしたいという方はいつでもお気軽にご連絡ください。

フッ素入り歯磨き粉の注意点

フッ素入り歯磨き粉の効果を最大限引き出すためには、ブラッシング後のうがいに注意しなければなりません。歯磨きをした後はどうしてもお口を何度もブクブクとゆすぎたくなりますが、そこは少し我慢。ゆすぐのは軽く1回程度で構いません。歯磨き粉に含まれるフッ素をお口の中に残すことで、歯の再石灰化作用を効率よく促進できます。

まとめ

今回は、子どもに対するフッ素塗布の安全性について、つかもと歯科が解説しました。フッ素塗布やフッ素入り歯磨き粉は子どもに対しても害はありませんので、虫歯をしっかり予防するためにも積極的に活用していきましょう。

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