つかもと歯科ブログ BLOG

矯正は何年かかる?短くする方法は?

矯正治療の期間について調べていると、いろいろな意見を目にすることかと思います。例えば、「かんたんな症例なら半年で終わる」とか「5年経っても歯並びの治療が終わらない」など、どの情報が正しいのかよくわかりませんよね。そこで今回は、矯正治療に伴う期間の目安をケースごとにわかりやすく解説します。

 

 

治療範囲による分類

はじめに、矯正は治療する範囲によって「部分矯正」と「全体矯正」の2つに分けられることを知っておきましょう。冒頭で述べた半年で終わる矯正というのは部分矯正のことで、1~2本あるいは、“前歯の部分だけ”のように歯並びの一部分だけを治すため、3~10ヵ月程度で歯の移動が完了します。全体矯正は文字通り上下の歯並び全体を動かすことから、一般的には1~3年程度の期間を要します。

動的治療と保定処置

次に、歯を動かす動的治療(どうてきちりょう)と保定処置(ほていしょち)の違いについて確認しておきましょう。上段で取り上げた「3~10ヵ月」や「1~3年」という期間は、歯を動かすための治療に該当します。矯正治療ではさらに後戻りを防止するための保定処置が必要となることから、全体としてはもっと長い期間を要するのです。

標準的な症例では、歯を動かすのに3年かかった場合、保定にも3年かかります。これは冒頭で述べた「5年経っても歯並びの治療が終わらない」というケースに当てはまります。もちろん、純粋に動的治療で5年以上かかっている可能性も否定できませんが、インターネット上の書き込みなどでは、動的治療と保定処置を区別していないケースも多々見られるのです。

ちなみに、保定処置に入れば、通院頻度は3~6ヵ月に1回程度になりますし、リテーナーと呼ばれる保定装置も眠っている時だけ装着することになるため、動的治療とは比較にならないほど心身への負担が少ないといえるでしょう。それらを一緒くたにして考えるのは、あまり賢明ではありませんよね。

矯正期間を短くする方法はある?

このように、歯並びの治療にかかる期間は、部分矯正か全体矯正かで大きく変わってきます。また、患者さんの歯並び・噛み合わせの状態によっても治療期間が大きく変動するため、一概に語ることは難しいです。その上で、矯正期間を短くする方法があるかどうかに聞かれた場合は、「極端に短くする方法はない」と答える専門家が大半を占めることでしょう。

とはいえ、矯正治療を担当する歯科医師の技術が高かったり、豊富な知識や経験があったりすると、矯正用アンカースクリューを効果的に活用するなどして、治療期間を短縮することは可能となっています。また、正しい診断が下せて、適切な治療計画を立てられる歯科医師であれば、そうではない歯科医師と比較すると間違いなく短い期間で矯正を終えることができることでしょう。ですから、矯正にかかる期間を少しでも短くしたいという方は、診療実績豊富な歯科医師を見つけることに専念することをおすすめします。

まとめ

今回は、歯並びの治療にかかる期間について、つかもと歯科が解説しました。歯並びの治療は、部分矯正と全体矯正に分けられるだけでなく、歯を動かす動的治療と後戻りを防止する保定処置で構成されていることを正しく理解しておくことが前提となります。一般的な部分矯正では、保定処置まで含めると1年前後、全体矯正では2~6年程度かかります。そうした矯正治療にかかる期間を極端に短くする方法も存在していませんので、その点も誤解のようによろしくお願いします。

CONTACT お問い合わせ

【診療時間】9:00~12:00 / 14:00~17:30 ※水曜は14:30~19:00までの診療 ※土曜は17:00までの診療 
【休診日】木曜・日曜・祝日

0587-54-2130 WEB予約 採用情報