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子どもの矯正で使う「マイオブレイス」とは?

昨今、子どもの矯正治療で「マイオブレイス」という装置が注目を集めています。一般の人からすると何の装置なのかよくわからないかと思いますが、とても優れた矯正効果を発揮することから、全国的にも広く普及するようになりました。今回はそんな子どもの矯正治療で使うマイオブレイスについて詳しく解説します

口呼吸を改善する装置?

マイオブレイスはもともと口呼吸を鼻呼吸へと改善する目的で開発されました。口呼吸は歯並びを悪くしたり、顎の骨の発育を遅らせたりするなど、子どもの成長にさまざまな悪影響を及ぼすことから、適切な時期に改善した方が良いのです。マウスピースタイプのマイオブレイスを装着すると、自然な形で鼻呼吸への移行を進めることができ、歯や顎の発育にも良い影響が現れます。

マイオブレイスで改善できる歯並びの種類

上顎前突・叢生・過蓋咬合・各種保定・開咬症・開咬の保定・反対咬合・反対咬合の保定に対応しています。つまり、マイオブレイスではこどもの歯並びの異常のほとんどを治療することが可能なのです。

マイオブレイスの作り方・使い方

既製のマウスピースを調整する

マイオブレイスは既製品を使った矯正法なので、一般的な小児矯正で行う歯型取りなどは不要となっています。既製品とはいってもサイズがいくつかに分かれており、お子さまのお口の形に合わせて調整することも可能です。マウスピースタイプの硬さもソフトとハードの2つが用意されています。

就寝中+1時間の装着

マイオブレイスによる小児矯正では、装置を1日中装着する必要はありません。基本は就寝中と日中の1時間で、合計8時間程度、装着していれば適切な治療効果が期待できます。学校に着けていく必要がない点は、お子さまにとって非常に大きなメリットといえます。

MFTの装置としても活用できる

マイオブレイスは、口腔筋機能療法であるMFTの装置としても活用できます。歯列を取り巻く筋肉の機能を改善する治療法で、お子さまの顎の発育を正常に促すと同時に、歯並び・噛み合わせが悪くなるのを予防できます。歯を移動したり、顎の骨を人為的に広げたりする治療ではないため、お子さまの心身にかかる負担も最小限に抑えられます。

マイオブレイスと床矯正の違いは?

子どもの矯正治療というと「床矯正」が一般的であり、マイオブレイスのような新しい装置で本当に適切な効果が得られるのか心配な方もいらっしゃることでしょう。確かに、症例によってはマイオブレイスではなく、従来の床矯正の方が適していることもありますし、そもそも治療によって得られる効果がかなり違うので、この2つを単純に比較するのはあまり良くありません。

歯列や顎の骨の幅が狭いことで出っ歯や乱ぐい歯、反対咬合などを引き起こしているのであれば、床矯正で歯列を拡大した方が正解といえます。今後、そうした歯列不正・不正咬合が予測されるようなケースでは、予防的にマイオブレイスを使用するのも良いでしょう。いずれにせよ何が最善であるかは精密検査をしてみなければわからないのです。

まとめ

今回は、マイオブレイスという小児矯正の装置について解説しました。口呼吸や舌の位置異常、種々の歯列不正など、さまざまな子どものお口のトラブルに対応できる素晴らしい装置なので、関心のある方はいつでもお気軽にお問い合わせください。マイオブレイスの特徴についてさらに詳しくご説明します。

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