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学校歯科健診の目的と注意点

日本人の虫歯の数は、年々減少しています。皆さんの中には、大人になってから1本も虫歯になったことがないという方もいらっしゃることでしょう。けれども、子ども時代に虫歯が1本もなかったという方はほとんどいらっしゃいませんよね。これにはいくつか理由があるのですが、「学校歯科健診」も間接的に関係しているといえます。今回はそんな「学校歯科健診」の目的や注意点について、つかもと歯科がわかりやすく解説します。

学校歯科健診の重要性

始めに、学校歯科健診という制度自体はとても重要である点を強調しておきます。乳幼児期や学童期に定期検診・メンテナンスを受ける習慣がないご家庭は珍しくなく、1年1回の歯科健診であっても受ける価値は十分にあります。ただ、学校歯科健診を過信するのはあまり良くありません。なぜなら、学校歯科健診はあくまで「健診」であり、歯科医院で受ける「検診」とはそもそも目的も異なるからです。

歯科健診と歯科検診の違いとは?

歯科健診は、少し難しい言葉で表現すると「スクリーニング検査」です。限られた時間の中で病気・異常があるかどうかだけをチェックするため、正確な情報は得られません。検査の性質上、虫歯があったとしても見落としてしまうことも珍しくないのです。一方、歯科検診は病気の有無だけではなく、虫歯や歯周病の進行度なども細かくチェックすることができ、基本的には病気を見通すことはありません。この違いについては皆さんもしっかり理解しておくようにしてください。

学校歯科検診で異常を指摘されなかった場合

1年に1回の学校歯科健診で、虫歯などの異常を指摘されなかった場合でも、3~6ヵ月に1回の定期検診は受けるようにしてください。万が一ではありますが、学校歯科健診で見落とされた虫歯があるかもしれません。学校歯科健診では、1人の児童に当てることができる時間は1分程度であり、お口の隅々までていねいに診査することは不可能に近いため、かかりつけ医での検診も習慣化するようにしましょう。また、虫歯などのお口の異常は、数ヵ月単位で進行することから、そもそも1年に1回の歯科健診だけでは不十分と言わざるを得ません。今は正常であっても、半年後に虫歯を発症するケースは珍しくないのです。

学校歯科健診で異常を指摘された場合

学校歯科健診で異常を指摘された場合は、できるだけ早くかかりつけ医を受診するようにしましょう。子どもの虫歯は進行が早く、周囲の歯にも広がりやすいため、歯科への受診を先延ばしにすると手遅れとなってしまいます。その他、歯の本数や生え変わりの異常、歯並び・噛み合わせの異常なども早期に対処することで、効率よく症状を改善できます。小児矯正に関しては、子どもの歯並びの治療が得意なつかもと歯科までご相談ください。

まとめ

今回は、学校歯科健診の目的や重要性、注意点について、つかもと歯科が解説しました。全身の健康・発育状態を見る健康診断は1年に1回でも十分なのですが、お口の健康・発育をチェックする検査は、3~6ヵ月に1回くらいの頻度で受ける方が良いです。学校歯科健診自体はとても素晴らしい制度であることは間違いないのですが、それだけに頼っていると、お子さまのお口の異常を見逃すことにもなりますので十分ご注意ください。

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