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口内炎の種類と症状、治療法を解説

口の中の粘膜に生じるデキモノ「口内炎」。病変自体はとても小さいのに、痛みによって食事や歯磨き、会話の妨げとなるため、苦手としている人は多いことでしょう。そんな口内炎には、いくつかの種類があり、症状や治療法も少しずつ異なります。放っておけば自然に治る口内炎もあれば、歯科や口腔外科、皮膚科での治療を受けなければなかなか改善されない口内炎もあるのです。今回はそうした口内炎の種類と症状、治療法について、つかもと歯科がわかりやすく解説をします。

こんなにあるの?口内炎の種類

口内炎にはたくさんの種類がありますが、今回はその中でも代表的な4つの原因や症状、治療法を解説します。

種類1:アフタ性口内炎

数ある口内炎の中で最もポピュラーなのは「アフタ性口内炎」です。口の中の粘膜にできる白っぽいデキモノで、中心部分には潰瘍が形成されます。食事がしみたり、歯ブラシが当たると痛かったりしますが、10~14日ほど経過すると自然に消失していきます。

ほとんどのケースでは、傷跡も残らずきれいになりますが、疲れや睡眠不足、栄養不足などが見られると、繰り返し発症することも珍しくはありません。また、患部に細菌やウイルスへの感染が起こると、治癒が遅れたり、症状が悪化したりするため、十分な注意が必要といえます。

種類2:カタル性口内炎

「カタル性口内炎」とは、入れ歯の尖った部分や矯正器具、熱い食べ物による刺激などが原因で生じる口内炎です。粘膜が傷ついた部分に細菌感染が起こり、赤く腫れる、刺激のある食べ物がしみる、といった症状が現れるようになります。

カタル性口内炎は、原因となっている機械的刺激を取り除かない限り、繰り返し発症する点に注意が必要です。つまり、適合の悪い入れ歯の修理や矯正装置の調整、刺激の強い食品の摂取を控えることで、症状が改善されていきます。

種類3:ヘルペス性口内炎

単純ヘルペスウイルスや水痘帯状疱疹ウイルスなどへの感染によって発症する口内炎を「ヘルペス性口内炎」といいます。唇や舌に多数の小さな水疱ができる病気で、発熱などの全身症状も伴います。ヘルペス性口内炎は、ウイルス感染が原因となっているため、治療では抗ウイルス薬が用いられることがあります。

種類4:カンジダ性口内炎

カンジダ性口内炎とは、カンジダ・アルビカンスという真菌(カビ)が原因で発症する口内炎です。口腔粘膜に白い苔のようなカビが生える病気で、痛みを感じることはほとんどありません。白いカビは、綿棒などで拭うと容易に除去できます。症状が強く現れているケースでは、痛みや腫れを伴う場合があるため要注意です。

カンジダ性口内炎は、抗真菌薬を用いて治療するのが一般的です。真菌を殺す作用が期待できる軟膏を塗布したり、薬剤を服用したりすることで、症状が改善していきます。また、口腔衛生状態を良好に保つことも、カンジダ性口内炎の症状改善や予防には重要となります。

まとめ

今回は、お口の中のデキモノである口内炎の種類や症状、治療法について、つかもと歯科が解説をしました。アフタ性口内炎は、全身の免疫力が低下した際に誰にでも発症することがある症状なので、その症状や経過についてはしっかりと頭に入れておくことをおすすめします。ヘルペス性口内炎やカンジダ性口内炎などは、ウイルスや真菌に感染した際に生じるものなので、診断や治療は専門家の力を借りるようにしましょう。そうした口内炎は、アフタ性口内炎とは異なる症状が見られるため、一般の人でも医療機関への受診の必要性をすぐに実感できるかと思います。

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