つかもと歯科ブログ BLOG

夜だけの子供の矯正の効果は?

皆さん、こんにちは。江南市布袋のつかもと歯科です。

子どもの歯並びの治療には、さまざまな方法がありますが、「夜だけ使う矯正装置」という選択肢を耳にされたことはありませんか?昼間は学校や習い事が忙しいお子さんにとって、負担の少ない治療法として人気があります。しかし、夜だけの矯正に本当に効果はあるのでしょうか?そこで今回は、夜間メインで使う矯正装置の種類や特徴、効果、さらに1日中使う装置との違いについて詳しくご紹介します。

夜だけ使う子供の矯正装置とは?

夜間や日中の短時間に装着する矯正装置には、いくつか種類があります。主に以下のような装置が用いられます。

1. 床矯正装置(しょうきょうせいそうち)

取り外し式の装置で、主に顎の骨を広げたり、歯を適切な位置へ誘導したりする目的で使用します。プラスチックとワイヤーで作られ、1日12~14時間の装着が推奨されることが多いです。そのため「夜だけの矯正」とは少し異なりますが、外に出ている時は装着する必要がないため、お子さんの心身にかかる負担は最小限に抑えられることでしょう。

2. ムーシールド

反対咬合(受け口)を改善するためのマウスピース型装置です。特に乳歯列期(3歳~6歳)に使われることが多く、基本的に日中1~2時間と夜間の装着で効果を期待します。舌や口周りの筋肉のバランスを整え、自然な噛み合わせを促します。

3. プレオルソ・マイオブレイス

口腔周囲筋のトレーニングを兼ねたマウスピース型矯正装置です。歯並びの乱れだけでなく、口呼吸の改善にも役立つとされ、1日1~2時間+就寝時の装着が推奨されています。柔らかい素材でできており、お子さんが受け入れやすい設計です。

このような装置はいずれも、「成長の力」を活用して、無理のない形で歯列や噛み合わせを整えていくことが特徴です。

夜だけの子供の矯正の効果

「夜だけで本当に矯正できるの?」と疑問に思われる親御さんも多いですが、条件を満たせば、夜間メインの装置でも十分な効果が期待できます。

まず、成長期の子どもは顎の骨が柔らかく、歯や顎の位置を比較的容易に誘導できるため、強い力をかけ続けなくても改善できる場合があります。特に以下のようなケースでは、夜間装着中心でも良い結果が得られることが多いです。

・顎の発育を促したい場合(例:上顎を広げたい)
・受け口の初期段階(反対咬合の軽度)
・口周りの筋肉のバランス改善が目的の場合(口呼吸の改善など)

ただし、効果を得るためには、指示された使用時間をきちんと守ることが絶対条件です。たとえば、「1日12時間以上」と指定されている場合、それを大幅に下回ると治療効果が現れにくくなります。さらに、装着時に痛みや違和感を訴えて装着時間が短くなったり、自己判断で使用を中断してしまったりすると、期待する効果が得られないリスクもあります。

また、歯並びの乱れが重度の場合や、骨格そのものに大きなズレがある場合は、夜だけの矯正では不十分となるケースもあります。その際は、後述する「1日装着型」の装置が必要になることもあります。

まとめ

今回は、夜だけの子どもの矯正の効果について解説しました。夜だけ使う子どもの矯正装置は、正しいタイミングと適切な使用方法を守れば、十分に効果を発揮します。特に、軽度の噛み合わせ異常や成長期の発育促進には有効な手段です。しかし、症例によっては夜間だけでは対応しきれない場合もあるため、精密な診断と専門的な判断が欠かせません。

つかもと歯科では、患者さん一人ひとりに合わせた最適な矯正プランをご提案しています。お子さんの歯並びや矯正治療について気になることがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

CONTACT お問い合わせ

【診療時間】9:00~12:00 / 14:00~17:30 ※水曜は14:30~19:00までの診療 ※土曜は17:00までの診療 
【休診日】木曜・日曜・祝日

0587-54-2130 WEB予約 採用情報